女性鑑定人編
ライフステージが
変わっても、
働きやすい職種。
女性ならでは!
女性鑑定人として働くということ。
個性豊かな4人が語ります。
女性鑑定人だけのオンライン座談会。男性が多い職場、鑑定現場で彼女たちは一体どんな気持ちでどのように仕事と向き合っているのか? そもそも、この仕事において女性であることは、ハンデになるのだろうか? それとも女性だからこそできることがあるのだろうか? 若手、そして結婚・出産を経て働き続ける中堅組までが集まり、本音をたっぷりと語ってもらいました。
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フクチャン
2004年入社
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ヒラリ
2005年入社
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マッチー
2006年入社
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ツルリン
2016年入社
女性の少なさは、
ひとつのメリット。
男性が多い職場のなかで、不安はありませんでしたか?
- ヒラリ
- 私は面接のときから「女性が少ないなら、女性の一人暮らしなど女性しか行けないような現場に私が行きます」と前向きに捉えているところがありましたね。
- マッチー
- 私の場合は出身が理工学部で女性の比率が約10分の1だったこともあって不安はなかったな。
- フクチャン
- 耐性がすでにあるパターンね(笑)。私は男女比を仕事探しの中心に置いていなかったから、不安かどうかよりもそもそもあまり考えていなかった。
- ヒラリ
- それはありますよね。
- フクチャン
- あとは私自身の個人的な性格として、逆に女性だらけの会社の女性同士の人間関係のほうがつらそうだなと思って。だから結果的に良かったかもしれない。
- ツルリン
- 私もフクチャン先輩と同じですね。女性の多い職場のほうがおつぼね様がいるとか、毎日おしゃれがんばらなきゃいけないとか、なんかそういう心配があって。どちらかというと男性がたくさんいる職場のほうが、やりやすいんじゃないかなと思っています。
- マッチー
- 人間関係が、いい意味でさっぱりでね。
- ツルリン
- はい。それに他の女性鑑定人と同じように、私も男性に負けたくないという負けず嫌いなところがあって。男性がいっぱいいるからこそ頑張りたいと思うところもありますね。
女性鑑定人だから得したこと、良かったことは?
- ヒラリ
- 得したことと言えるかはわからないですけど、一人暮らしの女性やご結婚されている方でも奥さんが「旦那さんがいる土日だったら男性の鑑定人さんでも立ち会いOKだけど、平日に来るんだったら女性じゃなきゃ嫌」というような、最近増えてきている、女性鑑定人指定での立会依頼には応えやすいですね。
- フクチャン
- 私の事例だと、女子更衣室が被害に遭ったときに女性鑑定人でお願いしますって言われたことがある。男性が入るのを嫌がられる場所というのはあるよね。ほかにもスーパー銭湯とかスポーツジムとか。
- マッチー
- なるほど、そういうケースがあるんですね。私の場合はどちらかと言うと、現場立ち会いに行って盗難や漏水で不安になっている面談者の方に「来てくれたのが女性でよかった。ちょっと今のタイミングで男性が来るとうまく話せなかったかもしれない」って言われたことがある。
- ツルリン
- 女性だからこその話しやすさってありますよね。
- マッチー
- あると思う。保険会社の社員さんは女性の方が多いので、マッチ−さんのいる日はちょっと助かりますっていう声も聞いたりするしね。
- ツルリン
- ですよね。保険会社の担当者様が若い女性が多いので、そういう担当者様と女性同士、気兼ねなく飲みに行けるのはいいところだなと思いますね。
自分なりの工夫と、
職種ならではの良さ。
日ごろから大切にしていることは?
- マッチー
- 大切にしているのは得意分野を持つこと。現在は特殊事案と太陽光の売電、そしてこれから社会福祉法人会計に強くなる予定です。
- ツルリン
- 専門性、大事ですよね。私は思い付いたことを忘れないようにメモを取るなど、すぐその場で行動に移すことを心がけています。
- ヒラリ
- すばらしい。私は日商簿記1級の資格を活用して、休業損害などの相談を受けたりしてます。気持ちの面で大切にしているのは、先輩に教わった“終わらない案件はない”という言葉。
- マッチー
- その言葉、私、フクチャン先輩から教わりました(笑)。
- フクチャン
- ええ、そうだっけ?私が忘れてる(笑)。
- 一同
- (笑)
- フクチャン
- 私で言えば、特に産後、身に付いたのがスキマ時間の有効活用。ちょっとの移動時間で報告書を少しでも進めるとか。
休日はどのように過ごされていますか?
- ヒラリ
- 私は仕事が好きなので、プライベートで息抜きをするというよりは、仕事をしている時間そのものが息抜きになっていますね。
- マッチー
- やばい人だ(笑)。
- フクチャン
- 私の場合は、独身時代は一人で飛行機に乗って、弾丸旅行に行くのがストレス解消方法でした。例えば、誕生日に記念として石垣島に行ってみたり。今はやはり子供と一緒に過ごす時間が長いですね。
- マッチー
- フクチャン先輩と一緒ですね。私も子供がいるので、子供と過ごす時間が自然と長くなりますね。
- ツルリン
- 私は独身なので、仕事はやろうと思えば無限にできてしまうところがあるのですが、休むときは、しっかり休むようにしています。最近はなかなかできていないのですが、登山が好きですね。自然のなかに行くと、気持ちがリフレッシュされていいです。
結婚や出産を経た後も働きやすいですか?
- ヒラリ
- 働きやすいですね。やっぱり自己完結するこの仕事柄、休みをあらかじめ決めておいたら、それに合わせて自分で書類を作っていくというようなことができるので。
- ツルリン
- わかります。私は結婚、出産はまだですけど、そのリズムはあるなって。
- ヒラリ
- そうだよね。あと保険会社内で駐在鑑定をする場合は、9時〜17時で保険会社にいるということで比較的予定は立てやすい。
- マッチー
- わかる、わかる。私は妊娠中から現場立ち会いはセーブさせてもらって、駐在鑑定サービスで勤務していた。復職後も駐在鑑定だから。
- フクチャン
- それに、書類鑑定も今は特にテレワークである程度、仕事ができる環境も増えてきているから、場合によっては子どもを後ろで寝かせながら、自宅で仕事をするということもできるよね。内山鑑定はコロナ禍以前よりテレワークを推進しているけれど、そうした社会環境に押し上げられて、働きやすくなっているという側面もあるなとは個人的には思う。
- マッチー
- その場にいなくても外から仕事できるスタイルは、もっと加速していきそうだよね。
1級鑑定人のマッチーさんとヒラリさんに。
1級に受かるには?
- マッチー
- どうやったら自分の価値を高められるか?それを考えた結果、1級になっておこうと。
- ヒラリ
- マッチーは、もうほんと優秀なの知ってるから。社内で女性初の1級鑑定人になるだろうなって思ってた(笑)。
- マッチー
- えー、そう思われてたなんて。まずなんと言っても子ども産んでから勉強する自信がなかったから、大きいおなかパンパンに抱えて勉強してたね。
- ツルリン
- すごい、尊敬です。
- ヒラリ
- 私も若い頃じゃないともう頭入ってこないだろうなと思ったから、とりあえず早く受からなきゃっていう気持ちで頑張ってたね。最後は後輩たちに抜かされたことで、お尻に火が付いた(笑)。
- マッチー
- ヒラリ先輩の出産後に受かるというのもタフですよね。
- ヒラリ
- でも、1年に1科目ずつだよ。
- マッチー
- ああ、それは私も同じだな。なかには一度に2科目取る先輩社員もいるらしいよ。
- フクチャン
- 上には上がいるもんだね(笑)。
就活生への応援メッセージをお願いします!
- ツルリン
- 女性であっても、鑑定人は仕事を通じて色々なところに行けるので、楽しい仕事だと思いますね。
- フクチャン
- そういう良さがあるよね。そして内山鑑定は常日頃から社会の動きを見て社内制度をブラッシュアップしてる。だから、考えすぎたり心配しすぎないでほしいな。
- ヒラリ
- 柔軟性があるよね。私から言えるのは、この職種の良さは男女関係なく、同じ頑張りをしたら同じだけの評価をきちんとしてもらえるところ。一生懸命働きたい人にはおすすめだよね。
- マッチー
- 賃金も男女で同じテーブルだしね。私は大学4年の卒業時には結構専門性が弱かった。だからなんとか手に職をつけたかった。内定は2社いただいて、どちらも専門性があったけど「年を取ってからでも働ける、なんなら定年後も働けるよ」と言ってくれたのが内山鑑定。いまは女性鑑定人活躍推進ワーキンググループという日本損害鑑定協会の活動にも参加しているけれど、会社にいろんな可能性があるからこそ毎日が楽しいんだと思う。